放課後等デイサービス「ベストフレンド」 児童発達支援管理責任者 関口なをみさん、堀泉さん

子どもの数だけ個性があって、笑顔がある。

放課後に子ども達が楽しく過ごすことができ
家族も安心して預けられる場を作ろうと
2013年12月に放課後デイサービス「ベストフレンド」を開設。
半年経った今、子ども達との生活の中で感じていることを伺った。

放課後デイサービスとは?

夏休みも近くなった6月のある日。放課後デイサービス「ベストフレンド」を訪れると、笹に飾りや願い事が書かれた「七夕飾り」が飾られていた。「大きくなったら○○になりたい」「かいじゅうウォッチがほしい」思い思いの願いが書かれた短冊の中に、「夏休み、たくさんベストフレンドに行けますように」と書かれた短冊を見つけた。部屋では子ども達が、楽しそうに版ゲームやカードゲームで遊んでいる。勉強をしている子、スタッフと話をしている子、誰もがいきいきとした時間を過ごしているようだ。
放課後デイサービスとは、療育が必要と認められる子ども達への支援を充実させるために創設された事業所だ。放課後や長期休暇中における療育の場(日常生活動作の指導、集団生活への適応訓練等)であるとともに、放課後等の居場所、またレスパイトケア(在宅でケアをしている家族にリフレッシュしてもらうための家族支援サービス)としての役割を担っている。昨年12月「真っ白なキャンバスを持った子ども達に、私たち大人が愛情を持って一人ひとりの色をつけるお手伝いをしたい」そんな志を持った仲間が集まり「ベストフレンド」(須田康裕代表)を開設した。
関口さんと堀さんは長い間、高齢者の介護に携わってきた。「介護の現場もやりがいのある仕事でしたが、これから、大きく育っていく子どもたちの未来に関われる仕事をしてみようと思いこの仕事を選びました」と関口さん。

異年齢の関わりを大事に

「ベストフレンド」に通ってくるのは、特別支援学校や特別支援学級に通学している小学生から高校生までの子ども達。ベストフレンドの一日は、放課後スタッフが子ども達をそれぞれの学校まで迎えに行き、おやつを食べたり、勉強をしたり、遊んだりして過ごし、夕方5時30分になると家まで送り届ける。送迎は、働いているお母さんや、送り迎えが難しい家族にはありがたいサービスだ。
「ここに通って来る子は年齢も学校もさまざま。今は兄弟の数も少なくなり、年齢の違う子と遊ぶ機会も減りましたが、ここではいろんな子と関わることができます。学校でも家でもないこの場所が子どもにとって居心地のいいところであると同時に、学校や家ではできないことも学べる場になればと思っています」と関口さん。大きい子と小さい子が一緒に過ごすことで、1年生の子が靴を履くのを5年生の子が手伝ってあげたり、高校生が馬になって小学生を乗せて遊ばせてあげたりといった光景も自然に見られるとか。誰でも、誰かに頼りにされたり、「ありがとう」と言ってもらえると嬉しいもの。普段そのような経験が少ない子ども達だからこそ、ここではお手伝いをしてもらい、誰かの役に立っているという経験をさせることも大切にしているそうだ。

"特性のある子"を見守ってほしい

「いわゆる健常者といわれる人もいろんな個性の人がいるように、子どもから高齢者まで一人一人がそれぞれ特性をもっています。ここに通って来る子もいろいろな特性を持っています。それをお互いが受け入れ、地域の中で当たり前に過ごせることが、住みやすい街になっていくのではと思います」と堀さんは語る。「ベストフレンド」の子ども達は買い物に行ったり、公園で遊んだり、外に出ることも多い。そんなときは「社会勉強をしている子どもたちを温かく見守ってほしい」と関口さん。"障がい"という言葉は使わず"特性"と表現する二人。特性を理解し合える社会になるためには、周囲の人が見守り、理解していくことが必要ではないだろか。

自然に手を差し伸べる子ども達

できないことは手助けをする。しかしそれは"やってあげる""やってもらう"という関係ではなく、同等な関係であるという。子ども達はこのことをごく自然に受け入れる。一般の学級に障がいのある子がいると、子ども達は誰に何を言われなくても自然に手を差し伸べる。それは"特性"があるなしに関わらず、困っている人は助けるという思いやりの心が育っていくからだ。不自由な体で頑張っている姿から、他の子ども達が感じることや学ぶことも多い。「あるお子さんを学校に迎えに行ったとき、行きたくないと渋るその子を、同級生の子ども達が優しく声をかけ励まし、ベストフレンドに行くよう促してくれたことがありました。一緒に過ごすことで一般の子も心が大きく成長します。子ども達は、支援学級で過ごす子どもと接しながら、なんの偏見もなく、それぞれの個性を自然と受け入れています。"特性のある子"の存在は、周囲の子どもの心を育てるのに大いに役立っている」と堀さんは感じたそうだ。

すべての人が共生できる社会に

開設して半年。「今はまだまだ自分たちが勉強中。手探り状態です」と語る二人。子ども達、親、そして自分たちスタッフがベストフレンドとして手を取り合い、一緒に子ども達の成長を見守っていきたい。その子が成長するために"今"必要なことを見極めていきたいという思いで、子ども達に接する毎日。「ここでの体験が子ども達のこれからの人生を作ると思うと、希望と責任を感じます。いろんな関わり、体験の中で身辺自立ができる大人になり、社会で受け入れてもらえるようになってほしいと願っています」。
外を歩くとき、誰にでも元気よく挨拶をする「ベストフレンド」の子ども達。彼らはコミュニケーションの基本である挨拶を欠かさない。それは、私たちが見習うべき姿でもある。「子ども達が挨拶をしてきたらぜひ返してあげてください。子ども達は挨拶からもさまざまなことを学んでいるのです」と関口さん。もうすぐ夏休み。街で声をかけられたら「こんにちは」と笑顔で返そう。困っている様子を見かけたら「何かお手伝いできることはありますか」と一言声をかけよう。さまざまな"特性"をもった人が共生できる社会にしていくのは、私たち一人一人の心の持ちようなのだ。

プロフィール

放課後等デイサービス「ベストフレンド」

写真は児童発達支援管理責任者 関口なをみさん、堀泉さん
平成25年12月「ベストフレンド取手」、平成26年5月「ベストフレンド戸頭」を開設。
安全で安心できる集団生活の場を用意し、子ども達を中心に家族も集える場所を目指している。
・ベストフレンド取手 ☎0297-85-5940
・ベストフレンド戸頭 ☎0297-85-5548
http://kkbesetfriend.com/

■ベストフレンドでは、一緒に働くスタッフを募集中。詳細はお問い合せください。


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