夢食六ファームほくほく 小沼 広太さん

食の宝庫、茨城の魅力を全国に!

 最近、農家と消費者を直接結ぶ
野菜直売所が各地に増えている。
近隣では、夢とりで、みらいっ娘、
ポケットファームどきどきなど、
それぞれの特色を活かした直売所が人気だ。
その中でも独自の商品を開発したり、
茨城の良さを伝えようと情報発信している直売所が、
鉾田市にある「夢食六(むべろく)ファームほくほく」。
広報を担当する小沼広太さんは
茨城を愛してやまない生粋の茨城人。
小沼さんに茨城の未来にかける思いを熱く語ってもらった。

「モノガタリのある」商品を消費者へ

788person2「夢食六ファームほくほく」が
オープンしたのは2015年の5月。
地元野菜の産直の他、
看板商品である焼き芋の干しイモをはじめ、
手作りジェラートや焼き芋のタルト、
プディングなどのオリジナル商品を揃えている。
夏はまるまるメロンソフトが好評で、
店内には一息つけるカフェも併設する。

「夢食六」は、元JA職員である
小沼さんの父親、小沼弘律さんが始めた直売所だ。
その思いは、作り手が手間暇かけ心をこめて育てた
美味しい農産物や、安心して食べることができる加工品を
消費者に届けたいということ。
弘律さんは長年地元の野菜を見てきて、
近隣の農家を知り尽くしているからこそ、
良質の農産物を手に入れることができる。
その一流の目利きで選んだ、こだわりをもって作られた
「モノガタリのある」農産物だけがお店に並ぶ。

幼少期を振り返り
「父親との思い出なんかないくらい、ほとんど家にいなかった。
1年で380日くらい働いてたんじゃね(笑)」という小沼さん。
父親について「地元で地道にやって積み重ねてきた人。
JAの職員だったときも、農家を第一に考えて働いてきたから、
農家からの信頼も厚く、
今でも鉾田の農産物は父に言えば何でも集まると言われるほど。
一緒に働いてみて、改めて父親のスゴさを実感するね。
農家からの信用とか付き合いとか、
とても父にはかなわないよ」と話す。

「なんもねえ」という茨城の魅力を発信

生まれも育ちも鉾田市(旧旭村)で地元の高校を卒業。
茨城大学に進学し、茨城を離れたことも、
離れたいと思ったこともないという生粋の茨城県民。
そんな小沼さんが今の仕事を始めるきっかけになったのは、
塾講師として、受験生を指導していたときのこと。
高校生相手の面接練習で、
「あなたの出身地(茨城)のいいところを教えて」
という質問をすると、
ほとんどの高校生が答えに詰まってしまった。
「高校生たちが『なんもねえ』と思ってしまうのは、
先輩である自分たちが茨城の良さを伝えられていないから。
茨城は海もあり、山もあり、
野菜や海産物、山菜とかなんでもある。
しかも災害も少なくて住みやすいメッチャイイ県。
そんな茨城の良さを全力で伝えられたら」と、
父親と一緒に直売所の経営に乗り出した。

茨城の食を通してみんなが幸せに

「夢食六」という名前には
「みんなの夢を食で叶えて幸せに」という思いが込められている。
「ほくほく」は「豊来豊来」の文字を当て、
生産者、お客様、従業員、
関わる人全てが豊かになりますようにという願いを込めた。
「鉾田から美味しい物を発信して、茨城を盛り上げて、
みんなが豊かにハッピーになれればいい。
茨城は食の宝庫。
こんないい所があるから行ってみて、
こんな美味しいものがあるから食べてってよって、
もっともっとPRしたい。
茨城の良さを伝えたいから直売所でお客さんに販売するときは、
バッチリ観光案内もしますよ」と、
茨城への思いを話し出すと止まらない小沼さん。

そんな強い思いも、良い物を消費者に届けている
という自信があるから。
農作物はもちろん、加工品も素材の味を活かし、
保存料などの添加物を加えずに、丁寧に手作りしている。
ジェラートはメロン、イチゴ、ブルーベリーなどの
地元のフルーツを使い、
焼き芋タルトや焼き芋プディングは砂糖を加えず、
焼き芋の糖度だけで甘みを出している。
「自分に子供が生まれてから、
より食の安全には気を遣うようになったね。
野菜はウチで扱っている野菜しか食べないし、
お店で加工品を買う時も必ず原料表示を見て買うし。
だからウチで作る加工品には余計な物を一切入れない。
子供に食べさせたいと思えるような、
安心で美味しい物が一番だと思ってっから」。

究極の干しイモ「夢こまち」

夢こまち

そんな加工品の中でも
店の看板商品が焼き芋の干しイモ「夢こまち」。
干しイモといえばふかした芋を干すのが一般的だが、
焼き芋を干すという画期的な商品は、
たまたま焼き芋を放置していて「偶然できた」とか。
とはいえ商品化するには試行錯誤を繰り返した。

原料である芋からこだわり、
農家に頼んで畑の中で完熟させたものだけを使う。
さらに1年近く貯蔵庫で保存し、
芋の甘みが最大限になったところで
オーブンでサイズ別にムラなく丁寧に焼き上げる。
さらに何日もかけて熱風乾燥し、
特殊技術にて1本ずつ干しあげる。
こうしてできる「夢こまち」は
1㎏の芋から150gしかできない逸品。
丸干しした干しイモのもちもち感と焼き芋の香ばしさが甘さ相まった
スイーツのような究極の丸干し芋だ。
またさらに多くの人に知ってほしいと、
ウェブサイトで先月投票が行われていた
「茨城おみやげ大賞」にもエントリー。
茨城の美味しいものを広めるべく、PRにも力を入れている。

ラジオで届ける茨城のイイところ

茨城を知り尽くした小沼さんは
茨城の良さを外に向かって発信しようと、
10月からはネットラジオmookmook radioでの配信も始めた。
題して「小沼広太の今日もごじゃっぺ」。
茨城弁で茨城の魅力を語る30分の番組で、
毎月第2、第4月曜に配信している。
第3回の放送では
「茨城で一番高い山は筑波山じゃなくて八溝山」など、
茨城県民でもへぇ~と思うような内容もあり、
茨城を再発見できる楽しみもある。県外に出て行って、
茨城弁が懐かしい人にもおすすめの番組だ。

788person3鉾田はサツマイモの市町村別の産出額日本一。
鉾田を代表する農産物、
メロンの品質はお墨付きで、産出額日本一。
さらに水菜やごぼうも日本一。
そんな菜果王国鉾田のおいしい物を広めて地域を活性化し、
茨城の知名度も上げて元気にしたい。
そんな願いで小沼さんは
これからも茨城の農産物のおいしさをPRし、
茨城の良さを全国に発信していく。
「のびしろ日本一」の茨城県は、
小沼さんのような若い力で変わっていくのではないだろうか。

プロフィール

夢食六ファームほくほく
小沼 広太さん[Kouta Onuma]

1988年 10月鉾田市(旧旭村)生まれ、土浦市在住
2011年 茨城大学工学部卒業
NTT東日本、河合塾マナビスを経て、
2015年3月より夢食六ファームほくほく。

 

Information[インフォメーション]

夢食六ファームほくほく
鉾田市上釜588-17
TEL:0291-34-4578
ホームページ:http://www.mube6.com

 


コメントが1件あります。 “夢食六ファームほくほく 小沼 広太さん

  1. sachi
    2016/12/25(日) at 2:29 AM

    私は開店当初から“夢こまち”の大ファンです。干し芋は茨城の特産物ですが地元の人も絶賛する美味しさです。何かのお礼とかお土産などに贈ると大変喜ばれます。一年中購入できるのも魅力のひとつですね。たくさんの人の手によって大切に作られた逸品。想いは伝わってます。これからも頑張ってください。

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