プロゴルファー  冨山 聡さん

ゴルフとは?「ゴールのないスポーツ」

昨年秋に行われた国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」で最終日にプレーオフに持ち込むも、惜しくも2位タイに終わった冨山聡さん。
昨シーズンは賞金ランクで上位に入り今シーズンのシード権を獲得するなど、ますますの活躍が期待される。
プロゴルファーとして活躍する冨山さんにゴルフの魅力について伺った。

プロゴルファーは少年時代からの夢

「物心ついた頃からゴルフをしていた」という冨山さん。親戚にゴルフの上手なおじさんがいた影響で幼い頃からゴルフに興味を持ち、短いクラブを作ってもらって庭に埋めた空き缶にボールを入れて遊んでいた。少し大きくなると、おじさんに連れられてトーナメントの観戦にも行くようになり、そこで目にした尾崎直道プロのショットに釘付けに。尾崎プロは冨山少年の憧れの人になった。いつか尾崎プロのようなショットが打てるようになって自分もプロゴルファーとして活躍したいという夢が芽生え、中学を卒業する頃にはプロを目指すことを心に決めていたという。
高校時代は守谷市のゴルフ練習場でアルバイトをしながら練習に励む日々。筑波カントリークラブ(つくばみらい市)はこの頃から通っているホームグランドだ。「茨城は練習場やゴルフ場が多く、コースにも手軽に出ることができます。当時は二か月に一度ゴルフ場に来るプロのレッスンも受けることができました。ジュニア時代からとても恵まれた環境でゴルフができて幸せだったと思います」とゴルフを始めた頃のことを振り返る。
大学は強豪のゴルフ部がある中央学院大に進学。「学生時代は団体戦があり、チームで戦って助けあうゴルフの楽しさもありましたね」。学生のタイトルを三つとり、〝東大に入る以上に難しい〟と言われるプロテストも「自分はプロになる。この道しかないと思っていたので、プロテストは通過点だと思って臨みました」と、その先の将来を見据えることで一発で合格。大学卒業と同時に22歳でプロゴルファーとしてのスタートを切ったのだった。

止まっているボールに動きを与えて操るゴルフの楽しさ

ゴルフの魅力を「自分が思った通りに打てたときの気持ちよさ」と語る冨山さん。「ゴルフは野球と違って止まっているボールを打ちます。動いていないボールを自分のテクニックで操り、ボールを生かすのがゴルフ。野球のピッチャーのように相手がいないので、すべては自分の腕次第。ボールを思い通りに操れたときが最高に楽しい瞬間ですね」とゴルフの楽しさについて語る。また「同じコースを回ってもそのときの気候や芝の状態でショットは変わってしまいます。同じショットは二度と打てない。それがゴルフの面白さでもあり難しさでもあります」とゴルフの奥深さについても語ってくれた。
どうしたらゴルフが上達するのかを伺うと「練習あるのみ!」と冨山さん。「これでいいということがないのがゴルフというスポーツ。個人競技なのでどれだけ自分に厳しくして自分を追い込めるか、自分との戦いです」。一日に1000球ものボールを打ち込み、背中を疲労骨折したこともあったそうである。もちろんランニングや筋力トレーニングなどの基礎トレーニングも欠かせない。体調を崩さないよう健康管理やメンタル面でのケアも大切だ。ゴルフは一試合あたり四日間をかけてコースを回り、自己管理をしながら年間の半分近くはツアーを回る。プロとして観客に何を与えることができるか、自分自身をどう高めていくか、一打一打がいつも真剣勝負の厳しいスポーツなのだ。
そんな冨山さんも家族の前では、良き夫であり父親である。奥様が体調を気づかって作る野菜中心のメニューや、4歳になる息子さんの応援は、ひとときの安らげる時間だ。

誰もが一緒に楽しめるのがゴルフの魅力

プロとして挑戦するのは厳しいゴルフも、「趣味としてなら大いに楽しんでほしい」と冨山さんは言う。「ゴルフは何歳になってもできるスポーツです。しかもハンディがあるので、年齢や上手下手に関わらず一緒にラウンドを回ることができる。誰もが同じ土俵で一緒に楽しむことができるのはゴルフならではでしょう。70歳を過ぎたような方と一緒に回ることもありますが、そんな人生の大先輩が本気で喜んだり悔しがったりしている姿を見ると、ゴルフっていいなって思いますね」と自分はゴルフを教える一方、人としての在り方、生き方などを学び自分自身を高めようと、人とのつながりも大切にしているそうだ。
またゴルフを通して企業や政財界のトップなど自分の知らない世界の人々に触れられることも「ゴルフをやっていてよかった」と思うことの一つ。ゴルフを始めた頃から一流のプレイヤーのプレイを見て育ち、自分の目標にしてきたからこそ〝一流〟に触れる大切さをよくわかっている。それもゴルフならではの魅力であろう。

テクニックで観客に感動を与えられるゴルフを

「コースが難しいほど成績がいい」と言われるのが冨山さんのゴルフ。自身も「技術が試されるようなコースが好き」とか。「ゴルフはパワーでなく、技術を競うスポーツだと思っています。正確なショットを打ったり、ミスをカバーしたりする技術で自分は観客に感動を与えたい」。そんなゴルフを目指す冨山さんが昨年10月に行われた「コカ・コーラ東海クラシック」ではトップのスコアで片山晋呉、星野英正と並びプレーオフ(優勝決定戦)に持ち込んだものの惜しくも優勝を逃した。その時に、観客から「感動したよ」と声をかけられたことはとても励みになり「プロになってよかった」と実感したという。
昨年はあと一歩のところで届かなかったツアー優勝が今年の目標。そのためにも一打一打魂を込めて自分の持っているものをすべて出し切るつもりでツアーを回りたいと意欲を見せる。負けた悔しさをバネに、今年は勝ちにこだわっていきたいという。
「ゴルフとはゴールのないスポーツ」と語る冨山さん。どんなに練習しても、どれだけ上手くなっても〝これでいい〟とはならない。一つの課題を克服すればまた新たな課題が出てくる。年齢的な限界もないに等しい。そんなゴルフの奥深さを知っているからこそ努力を怠らない。昨シーズンは賞金ランク39位に入り、シード権を獲得して戦う今シーズン。ツアー初優勝の夢を追う冨山さんのますますの活躍を期待したい。

プロフィール

 冨山 聡  Satoshi Tomiyama

1978年伊奈町(現つくばみらい市)生まれ。牛久市在住。
地元の小・中学校、伊奈高校を経て中央学院大へ進学。
15歳から本格的にゴルフを始め、大学時代は全日本学生王座決定戦などで優勝して3タイトルを獲得。
2001年からプロに転向し、ツアーデビュー。
昨年度は「コカ・コーラ東海クラシック」の2位タイをはじめ、「三井住友VISA太平洋マスターズ」8位タイ、「マイナビABCチャンピオンシップ」9位タイなど上位に食い込み賞金ランク39位で、今年度のシード権を獲得した。
筑波カントリークラブ所属

1978年伊奈町(現つくばみらい市)生まれ。牛久市在住。
地元の小・中学校、伊奈高校を経て中央学院大へ進学。
15歳から本格的にゴルフを始め、大学時代は全日本学生王座決定戦などで優勝して3タイトルを獲得。
2001年からプロに転向し、ツアーデビュー。
昨年度は「コカ・コーラ東海クラシック」の2位タイをはじめ、「三井住友VISA太平洋マスターズ」8位タイ、「マイナビABCチャンピオンシップ」9位タイなど上位に食い込み賞金ランク39位で、今年度のシード権を獲得した。
筑波カントリークラブ所属


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